2025年 10月 15日
製造業の復活が米国のインフラ支出を推進
米国では、連邦政府の政策全般の変化やサプライチェーンの強靭化を優先する企業の方針転換もあり、製造業が復活しつつあります。第2次トランプ政権が発足してから最初の8か月間に、企業は米国での生産能力拡大に向けて1.2兆ドル(約190兆円)以上の投資計画を発表しました。グローバルXの分析では、これらの投資の大部分は戦略的産業の国内回帰(リショアリング)を目的としており、その中心は半導体、電子機器、医薬品分野になると考えられます。こうした投資は、バイデン政権下で発表された7,500億ドル(約120兆円)超の米国製造業投資をさらに押し上げるものとなっています。これらの製造関連投資計画が進展するにつれて、建設・エンジニアリングサービスのプロバイダー、原材料サプライヤー、機器サプライヤー、産業輸送サービス・プロバイダーなど、米国のインフラ開発バリューチェーン全体にわたり企業にとって重要な収益機会が現れると見ています。