成長性と持続力のバランス:HALO(ヘイロー)取引
HALO(「Heavy Assets, Low Obsolescence」重厚資産、低陳腐化)取引は、投資家が「どこにチャンスがあるか」を見直し始めている流れを示しています。投資家は、何年にもわたってデジタル関連株で利益を上げた後、現物資産や戦略的資源と結びついた銘柄でテクノロジーへのエクスポージャーを補完しつつあります。人工知能(AI)の長期的な勝者が見直される中で、資金は代替し難い有形資産を保有する企業に向かっています。投資家は、資産をあまり持たないデジタル企業だけに頼るのではなく、インフラやネットワーク、機械設備、生産能力を保有する企業、中でも新興国の企業にその傾向が強く表れています。
これらの資産は、多くの場合、高い参入障壁や規制上の保護、長い経済的寿命の恩恵を受けています。こういった特徴は金利の上昇、地政学的分断、技術的混乱の中でレジリエンス(耐久性)をもたらす可能性があります。成長株中心のポートフォリオを持つ投資家にとっては、HALOへの投資を組み入れることで、AI関連の値動きの大きさを抑えつつ、安定したキャッシュフローや実物資産に裏付けられた強みを取り込むことが期待されます。
グローバルXは、HALO取引の中で下記6つの分野が有望であると考えています。
1. コモディティ
銅、ウラン、レアアースなどの素材は電動化やインフラ整備、防衛分野を支える重要な基盤です。こうした資源は供給制約が起きやすく、開発にも長い時間がかかるため、設備投資の大きい生産企業は長期的に価格決定力を持ちやすい傾向があります。
関連ETF:
- Global X Commodity Strategy ETF (COMD)
- Global X Gold Explorers ETF (GOEX)
- Global X Gold Miners ETF (AUAU)
- グローバルX 銀ビジネス ETF (SIL)
- グローバルX 銅ビジネス ETF (COPX)
- グローバルX ウラニウム ETF (URA)
- グローバルX リチウム&バッテリーテック ETF (LIT)
- Global X Rare Earth & Critical Materials ETF (EART)
- Global X MLP & Energy Infrastructure ETF (MLPX)
2. インフラ資産・開発
橋梁、道路、港湾、公益事業、ブロードバンド・ネットワークは巨額の初期投資と規制当局の承認を必要とするため、新規参入が難しい分野です。財政支出とリショアリング(国内回帰)の取り組みによって数年先まで需要見通しが改善しています。
関連ETF:
- グローバルX 米国インフラ関連 ETF (PAVE)
- Global X Infrastructure Development ex-U.S. ETF (IPAV)
- Global X MLP & Energy Infrastructure ETF (MLPX)
3. 半導体・データセンター
ソフトウェアは技術変化による競争激化の影響を受けやすい一方で、AIの物理的バックボーン(半導体工場、高度な製造装置、次世代コンピューティング・インフラ)は、巨額の資本投資と高度なエンジニアリングの専門知識を必要とする分、結果として参入障壁が高くなります。データセンターは多くの場合複数年契約で運営され、比較的安定したキャッシュフローが期待できる点も特徴です。
関連ETF:
4. 電化
電力網や送電線、変圧器、発電能力は電気自動車の普及やAIデータセンターの拡大に欠かせません。こういった規制対象となる資産や資本集約型の資産は、多くの場合、長期的な規制上または契約上の枠組みに基づき運営されており、安定的で持続性のある収益基盤を支える可能性があります。
関連ETF:
5. 防衛
防衛関連企業は高度に専門的な製造能力を持ち、長期的な調達サイクルや国家安全保障に係る優先施策による恩恵を受けています。地政学的な緊張の高まりや各国の主権重視の動きは、防衛分野への継続的な投資(資本支出)を後押しする可能性があります。
関連ETF:
6. 新興国市場
これらのテーマの多くは新興国(EM)で特に顕著に見られます。資源生産、インフラ整備、電動化、先端製造といった分野が、依然として成長の主要な原動力となっているためです。アルゼンチンやブラジル、コロンビアなどの国々へのエクスポージャーは、エネルギーや農業、鉱業に関する資産へのアクセスを提供する可能性があります。また、台湾や韓国へのエクスポージャーは、半導体製造能力や工業生産能力における重要な生産能力にアクセスすることができます。成長性と持続力のバランスをとるために、新興国(除く中国)戦略またはターゲットを絞った国別エクスポージャーを検討することも考えられます。
関連ETF:
- Global X Emerging Markets ex-China ETF (EMM)
- Global X MSCI Argentina ETF (ARGT)
- Global X Brazil Active ETF (BRAZ)
- Global X MSCI Colombia ETF (COLO)
- Global X Emerging Markets Great Consumer ETF (EMC)
結論
市場が希少資源や戦略的資源を重視する中で、実物資産(ハードアセット)が再び注目されつつあるようにみえます。純粋なデジタル成長と資本集約的企業の耐久性をバランスさせようとする中で、投資家はコモディティやインフラ、防衛、電動化、そして新興国分野および新興国の有力企業といった分野に新たな投資機会が見いだされる可能性があります。
関連ETF
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2646 – グローバルX メタルビジネス-日本株式 ETF
424A – グローバルX ゴールド ETF(為替ヘッジあり)
282A – グローバルX 半導体・トップ10-日本株式 ETF