「Charting Disruption:2026年以降の展望」のご紹介

イノベーションは長期的な成長を推進する最も持続的な要因の1つであることに変わりなく、産業を再構築し、新規市場を創出し、景気サイクルにかかわらずその勢いを維持しています。しかし、もはやこれらのトレンドを特定するだけでは十分ではありません。ブレークスルーは一つのトレンドからではなく、技術・インフラ・資源の融合から生まれる傾向が強まっており、投資家はテーマがどのように交錯し、互いに強化されるかを認識する必要があります。

人工知能(AI)はこの変革を引き起こす最も目立つ要因かもしれませんが、これだけではありません。半導体やデータセンター、電化、エネルギー・システムの進歩はロボット工学、防衛、ヘルステックを前進させ、現代の成長を支える相互に接続したイノベーション・エコシステムを形成しています。

導入も加速しています。テクノロジーの普及速度が従来より早まっており、かつては数十年を要していたものが今では数年に短縮しています。グローバル化や自動化、データ・インフラは、発見から応用までの道のりを短縮し、従来の業界の境界をあいまいにし、イノベーションの波及効果を経済全体に拡大させています。

このスピードと相互依存性によって、投資機会は大きく変化しています。イノベーションがどこで発生し、その影響がセクターをまたいでどのように形成されていくかを理解することは、次の時代のテーマ型グロース株についてポジションをとる上で不可欠です。Charting Disruption 2026は、こういった進化を探求し、トレンドの融合がどのように市場を再形成しているかを数値化し、明日の構造的な投資機会がどこに現れるかを明らかにします。

重要なポイント

  • Charting Disruptionは、現代の技術的ブレークスルーがどのようにして連鎖的変化を引き起こし、以前はそれぞれ孤立していた業界を、ある分野の進歩が他の分野の成長を加速させるような相互に連結したエコシステムへと変貌させるかについて知見を提供します。
  • AIは、様々な産業の成長を促進する最も広範囲におよぶ破壊的な力かもしれませんが、その影響は、単独ではなく他の主要テーマと深く絡み合っています。
  • データに基づく分析によって、革新的な技術、現代的なインフラ、多様なエネルギー・ネットワーク、画期的なヘルスケア・ソリューションを通じて次世代のイノベーションがどのように世界経済を変化させているかを示します。

今後の道筋を描く

イノベーションの構造は相互に関連し、かつ複合的です。生産を支える原材料から産業を変革するイノベーションの応用に至るまで、各ステージがその前のステージに基づいて構築され、進歩の継続的なサイクルを生み出しています。これらの力がどのように相互に作用するかを理解することで、どこで破壊が始まり、どのように拡大し、どこに明日の投資機会が生まれるかをより明確に把握することができます。

限りある資源:イノベーションの基盤の確保

技術の進歩は生産や電化、現代経済のインフラを支えている有限な原材料にアクセスすることから始まります。

  • 「電化の金属」とも呼ばれる銅は、導電性や展性に優れ、医療機器やEV、太陽光・風力エネルギーに最適であるため、需要が急増しています1
  • リチウムイオン電池の需要は、スマートフォンやノートパソコン、電動工具、カメラ向けはもちろんのこと、EVで使用されることによって2022年から2030年までに7倍に増加すると予測されています2
  • 永久磁石は、携帯電話などの電子機器や燃料電池などのクリーンエネルギーに使用されるため、2023年のレアアース需要の42.5%を占めました3
  • 銀の高い電気伝導性、優れた熱伝導性、抗菌特性、および可視光の95~99%を反射する能力は、太陽光パネルなどの産業用途に不可欠です4
  • AIで100ワードの電子メールを作成するにはペットボトル一本分と少しの水が使用されます5
  • 10ペレット以下のウラン燃料(単三電池約10本分の重さ)で、平均的な家庭に1年間電力を供給することができます6

技術進歩を持続できるかどうかは、技術の発見だけでなく、それを可能にする原材料を確実に入手できることにかかっています。銅、リチウム、ウラン、レアアースの需要が電化や自動化とともに加速する中、これらの重要な資源へのアクセスを確保することは、勢いを維持する上で不可欠です。効率的な生産、責任ある調達、リサイクルと代替資源の進歩はどれも、原材料不足がイノベーションのボトルネックになるのを防ぐ役割を果たします。

構造的なニーズ:成長のためのインフラを構築

エネルギー、コネクティビティ(接続性)、生産能力への世界的需要が加速するにつれて、世界の物理的・組織的システムは拡張、刷新、長期的成長の維持を求める圧力にさらされています。

  • 世界的な分断、インフラ資産の老朽化、人口構成の変化、気候変動、破壊的技術の台頭により、2040年までに106兆ドル(1.2京円)ものインフラ投資が緊急に必要とされています7
  • データセンターの電力消費量は2035年までに1,596TWhになると予測されていますが、この需要量は2024年のロシア(1,193TWh)とインド(2,027TWh)の使用量の中間に相当します8,9
  • 原子力はライフサイクル全体の平均CO2排出量が少なく、広大な敷地を必要とせず、最も稼働期間が長いエネルギー源の1つであり、燃料源となる可能性があります10
  • 高い国家的エネルギー目標を達成するには、2040年までに約8,000万キロの電力網を追加または改良する必要があります。これは既存の世界の電力網全体を再構築するのと同等の規模です11

インフラの刷新は、もはや長期的目標ではなく経済的な必須事項です。老朽化した設備を交換し、送電容量を拡大し、デジタル化・電化・相互接続化が進んだ世界の物理的な基盤を構築するには、数兆ドルの投資が必要です。輸送、製造、エネルギーにまたがるこれらの構造的システムは、物理的資源と技術進歩をつなぐ架け橋の役割を担っています。これらの進化が、加速する変化を特徴とする時代においてどれくらい効率的に経済が破壊的創造に適応し、イノベーションを支援し、耐性を維持できるかを決定づけます。

革新を起こすテクノロジー:デジタル・コアを支援

半導体やデータセンター、クラウド・インフラなどのデジタルシステムやコンピューティング・システムは、産業界全体の自動化やスケーラビリティ(拡張性)、イノベーションのバックボーンを提供します。

  • アクセラレーテッド・コンピューティング(専用ハードウェアを用いて特定の計算を高速で処理)の急増によって、チップメーカーや機器サプライヤーは次世代処理装置の生産に不可欠な5ナノ未満の半導体の生産に向けて設備の増強や再編を迫られています。2030年までに毎年5,000億ドル(77.5兆円)近くがAIチップに支出され、半導体製造向けの設備投資が5,000億ドル以上行われる可能性があります12
  • 2030年の世界の推定データセンター需要を満たすには、7兆ドル近く(AI処理を支援する施設に5兆2,000億ドル(806兆円)、従来のITアプリケーションに1兆5,000億ドル(233兆円))の投資が必要になると予測されています13
  • より小型で効率的なモデルの急速な進歩により、ハードウェアのコストが年間約30%減少し、エネルギー効率が年間約40%向上したため、GPT-3.5性能水準での推論の実行コストは2022年11月から2024年10月の間に280倍以上低下しました14
  • 世界のクラウド・インフラ支出は2025年に4,000億ドル(62兆円)を超え、そのうち約60%をアマゾン・ウェブ・サービス(30%)、マイクロソフトのアジュール(20%)、グーグル・クラウド(13%)が占めています15
  • FBI(米連邦捜査局)によると、2024年のサイバー犯罪による損失額は2023年比33%増の160億ドル(2.5兆円)以上であり、サイバーセキュリティは依然として企業や個人にとって最も優先すべき事項です16

コンピューティング能力やコネクティビティ、自動化の急増は様々な業界の効率性やインテリジェンス(知能)が新しい段階に入ったことを示しています。半導体からクラウド・ネットワークに至るまで技術的能力は向上しており、コストの削減、規模の拡大、可能性の変革をもたらしています。技術革新が加速するにつれて、これらのイネーブリング(可能にする)システムは支援インフラとしてのみ機能するのではなく、自らが変革の原動力となっています。これらの継続的な進歩が、新しいアプリケーションがいかに効果的に登場し、接続し、現代の経済を変容させるかを決定づけます。

アプリケーション:イノベーションをインパクト(影響)に変える

イノベーションは、最終的には現実世界で活用されることに意味があります。つまり、産業を大きく変え、生活を向上させ、世界の成長を促進するようなソリューションにアイデアを変換することです。

  • ロボット支援手術は、94~100%の成功率に加えて、術後の不快感の軽減、感染リスクの低下、最小限の失血、回復に要する入院期間の短縮、目立たない手術跡など、患者にいくつかの利点をもたらす可能性があります17
  • 安価で適応力のあるドローンは、従来の戦車と比較してコストが2万5,000分の1、製造時間が4,380分の1、生産能力が5万倍と、軍事行動において大きな経済的メリットをもたらします18,19,20
  • 世界のEV販売台数は2024年に1,700万台を突破し、世界の自動車市場に占めるシェアは初めて20%を超えました21。各地域でEVのアフォーダビリティ(購入しやすさ)が改善していることから、EVの市場シェアは2030年までに40%を超える勢いとなっています22
  • 現在、医薬品の開発には10~15年程度の期間と約18億ドル(2,700億円)の費用を要する一方、承認されるのは治験薬のわずか10%です。しかし、AIは臨床試験前の遅延を減らし、コストを最大50%削減するのに役立つ可能性があります23, 24, 25, 26
  • GLP-1療法は、体重管理やその他の幅広い健康分野への応用で大きな可能性があることを引き続き示しており、2032年までに1,830億ドル(28.4兆円)の売上を見込んでいます27

これらのイノベーションが成熟するにつれて、その影響力は個々のセクターを超えて広がり、生産性やレジリエンス(耐性)、国際競争力を形成するようになります。かつてはテクノロジーの最先端だったものが、(イノベーションへの投資が日常生活の長期的な変革への投資を意味するような)新しい経済枠組みの基盤に急速になりつつあります。

結論

技術革新とマクロ経済的変化の相互作用によって、成長が出現する過程や投資機会が集まる領域が再形成されています。テーマ別投資は、この進化を捉えるための枠組みを提供し、デジタル化から脱炭素化まで、セクターや市場サイクルを超えた構造的な力を特定します。投資家は、従来の分類にこだわらないことによって、世界経済を前進させるトレンドの融合に関してポジションをよりうまくとることができます。イノベーションの形態が今後どうなるかは予測不可能かもしれませんが、イノベーションの今後の方向性(統合の深化、効率性の向上、インパクトの拡大)は疑いの余地がないほど明らかです。

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