ボラタイルな市場におけるクオリティ配当株式

ボラティリティが上昇し、期待収益が引き続き低調に推移する中、ハイクオリティ企業を投資対象とする投資アプローチの魅力が高まっています。クオリティの高さと配当の高さを併せ持つ企業を投資対象にすると、ポートフォリオは財務内容が堅固で、配当利回りが高く、市場全体と比べて株価が割安な企業で構成されることになります。これは、インカム重視のポートフォリオの魅力の中核要素ともいえます。

クオリティとは何か?

クオリティにはいくつか定義がありますが、S&Pは、企業の自己資本利益率(収益性)、簿価負債比率(財務レバレッジ)、純営業資産の変化率(アクルーアル比率)の組み合わせで判断されると定義しています。これらの3つの指標全てのスコアが高い企業は、投下資本を有効に活用し、借入れによる過度のリスクを回避し、強力なキャッシュフローを創出している可能性の高い企業と判断されます。したがって、「高クオリティの企業」は、一般的に「低クオリティの企業」に比べ基盤が安定し、外部の経済的打撃に対する耐性が高い企業といえます。クオリティに関する調査は、長期的に高クオリティの企業が低クオリティ企業をアウトパフォームする傾向にあることも示しています。

 

 

 

 

Source: Kenneth French Library. Quality in Kenneth French Library based on Operating Profitability. Highest quality quintile of companies compared against lowest quality quintile of companies by this measure against the S&P 500 since the end of 1993. Data through 12/31/18.

Past performance is no guarantee of future results.

なぜクオリティを配当利回りと組み合わせるのか?

クオリティだけでも株価を支えるポジティブな要因ですが、クオリティ指標と高配当利回りを組み合わせることが投資対象企業の絞り込みに有効であると考えられます。

配当の安定性:クオリティが企業の潜在的な収益性と財務安定性の指標であるとするなら、企業が配当を維持できる可能性が高いこと、すなわち高クオリティの企業は低クオリティの企業に比べて配当を維持または増配する可能性が高いことを示す指標にもなります。他の特性よりも、高配当や増配といった配当の安定性を重視するインカム志向の投資家にとって、これは重要な判断材料になります。

 

 

Source: Bloomberg. Data as of 2/4/19. Data is based on % of index constituents, not weight.

ボラティリティの抑制:下図が示すとおり、クオリティの高さや高配当を選別基準とした配当支払株式は、最近の株価下降局面においてダウンサイドリスクを一部吸収するバッファーとしての役割も果たしています。

Source: Bloomberg. Data represents rolling 90 day volatility since 7/13/18, the inception of the QDIV ETF. Data through 2/4/19.

魅力的な特性: クオリティの判断基準は収益性、負債、純営業資産の変化ですが、配当面の判断基準は配当利回りが高いことです。この高利回りは、高配当性向(すなわち、企業が利益の中からより多くを配当の支払いに充てている)、または割安という価値特性のいずれかに由来します。配当利回りをクオリティと組み合わせることで、投資家は財務内容が堅固かつバリュエーションが割安な企業を選別することができます。財務内容が堅固で割安な銘柄は投資リターンにも寄与することがこれまでの実績から見てとれます。

Source: Bloomberg. Data as of 2/4/19. *median values of constituents of indexes with data used

結論

クオリティ高配当戦略に合致する銘柄は、強固なファンダメンタルズ、割安なバリュエーション、健全なバランスシートを背景に、今後さらに注目を集めることが予想されます。企業のクオリティに配当基準を組み合わせることで、市場全体との比較において、特定のリスクを抑制できる可能性も高まります。また、配当の持続可能性に関して既存の戦略に懸念を持つ投資家にとっての代替的解決策となる可能性もあります。

関連ETF

QDIVグローバル・X・S&P 500クオリティ配当ETFは、S&P 500®指数構成銘柄のうち、クオリティスコアと配当利回りの組み合わせで上位200にランクインしている米国の株式証券を投資対象としています。